【制作事例】株式会社アイスラインさま

創業120年超の氷と冷凍食品のプロフェッショナル企業、株式会社アイスライン。
互礼会上映用&インナーコミュニケーション映像制作。

岡山県を拠点に、氷・冷凍食品・食品加工など幅広い事業を展開する同社は、明治期の創業以来120年以上にわたり、地域に根ざした企業として生活を支え続けてきた。

クライアントの課題

「働く人のリアルな姿を通して、会社のエネルギーを伝えたい」

  • 多様な職種が同時に稼働する組織構造上、部署間の距離や相互理解が難しい
  • 新入社員や若手にとっては会社の「顔」が見えづらく、現場の想いや文化に触れる機会が少ない
  • 事業拡大に伴う、採用力強化と並行して、社員一人ひとりの絆と会社理解を深めるためのインナーコミュニケーション施策

そこで、全社の互礼会で上映する一本の映像を通して、社員同士の信頼を再構築し、会社全体の空気を温めたいという想いが生まれた。

「かっこよく演出する必要はない。社員の“素の魅力”を見せてほしい。小さな日常の中にこそ感動があるはず。」(石井希典 社長)

「いかにして“リアルな人間の力”を映像で描くか」こそが本プロジェクトの核心。

ソリューション

「4人の社員の“生き方”を通して会社を描く」

企画の軸に据えたのは、アイスラインで働く4人の社員の日常を丁寧に追うドキュメンタリースタイル。
仕事だけでなく、家族・暮らし・人生の背景までを映し出し、「働く理由」を真正面から見つめた。

  • 家族のために。
  • 毎日の挑戦のために。
  • 助けてくれた恩人のために。
  • 愛した人の分まで生き抜くために。

映像は仕事とプライベートを行き来する構成で展開。
それぞれの「働く理由」を描くことで、職場の多様性と共通する情熱を一本のストーリーに紡いだ。

一人ひとり異なる原動力を持ちながら、同じ会社で前に進む。
その小さなエネルギーの連鎖が、組織を動かす力になる

というメッセージを映像全体で体現した。

制作チームが最も注力したのは、出演者の“素の表情”、”素の声”を引き出すこと。
事前に何度も打ち合わせや雑談を重ね、カメラやマイクを向けるのは心を開いた瞬間だけに限定。
演出ではなく“信頼関係の中で生まれるリアル”を重視する制作姿勢が、最終的な映像の温度を決定づけた。

クリエイティブ

成果

「涙と拍手で包まれた上映会。社内の空気が変わった。」

完成した映像は、全社員が集う互礼会の場で初公開された。
上映当日、会場では多くの社員が涙を流しながら映像を見守り、エンディング後には大きな拍手が湧き起こった。
上映後も社内では映像の話題が絶えず、互礼会をきっかけに新しい一体感が生まれた。

社長からは「今まで見たどんな動画よりも良かった。もう30回は見ている」との言葉が寄せられた。
翌日から社員同士の関係にも明確な変化が見られ、互いの顔や働く姿を知ることで、日々のコミュニケーションが柔らかくなった。
部署を越えた会話や感謝の言葉が自然と生まれ、“映像を通じて会社の空気が変わる”という理想の瞬間が実現した。

単なる映像制作ではなく、組織にエネルギーを取り戻す社内変革プロジェクトとして、当初掲げていたミッションを大きく上回る成果を上げた。

タイトル

インナーコミュニケーション映像「働くこと、生きること。」

クライアント

株式会社アイスライン

スタッフ

ECD:佐藤 亮太
C:佐藤 亮太
PM:佐藤 大樹、圓藤 温子
D:佐藤 亮太
Ed:佐藤 亮太